「女優・中谷美紀 バックパッカーの聖地に乱入!」
というのがこの本の帯のコピー。
「中谷美紀」「インド」「旅行記」という単語にそそられて読んでみました。
ちょうど「嫌われ松子の一生」の撮影直後の時期で、相当疲弊していたみたいです。
他人の感情や価値観を媒介となって取り込み、そして吐き出すという撮影の日々に少しは慣れたつもりでいたけれど、それはごく稀にアイデンティティー喪失の危機をもたらす。
と中谷さん自身が前書きで書いているけれど、大変な職業だなと思いますよね。
旅行記自体は、それほどダイナミックでもなく、わりと淡々と旅の日々が綴られていきます。
沢木耕太郎さんの「深夜特急」みたいな旅行記を期待したら、がっかりします。
そういうのではない。
女優さんの一人旅にそんなハードなものを求めたってしょうがない気がしますし。
一人旅と言っても、基本的に現地のガイドさんといっしょで、泊まっているところも割りと高級なホテルです。
ヨーガや瞑想のクラスがあり、スパやアーユルヴェーダのきちんとしたレストランがあるような、うらやましいところでのんびり過ごしたりとか。
ま、目的が「撮影の疲労を癒すため」なので。
僕も一度はそんな旅がしてみたい、というか、そういうところでのんびりしたい。
最初はインドという場所にびくびくして、相当警戒している様子で、ホテルで足を消毒したり、食中毒予防にわさびを舐めてみたり、なんだか微笑ましい努力をしているのですが、最後のほうではさすがに慣れたみたいですね。
現地ローカルガイドと押し売り土産物屋との闘いなど、目に浮かぶようです。
インド!いつ行こうかなぁ。
20代最後の旅か、30代最初の旅か。
中谷さんみたいな豪勢な旅はできないですが、やはり旅行記を読むとそそられます。













