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2006年08月28日

薪能

LIVE&EVENTS

国営昭和記念公園の「伝統芸能を味わう会」というイベントで薪能を見ました。

能と狂言を真剣に見たのって初めてだったんだけどいいですね。
内容がどうこうというレベルには達していないのだけど、雰囲気が。

演目は狂言が「盆山」、能が「清経」でした。

狂言はちゃんと科白が日本語として聞き取れて意味がわかるので、わかりやすかったですね。
短かったし、ストーリーも単純で面白い。
話の内容としては、「盆山」という箱庭のようなものをたくさんもっているのにひとつもくれない何某と言う人物の家に男が盗みに入る。
で、忍び込んだところを見つかってしまい、盆山の陰に隠れるのだが、頭隠して尻隠さず。
それを見た何某は、ちょっと苛めてやってから追い出してやろうとするわけ。

何某 「あれは盗人かと思ったが、違う。犬じゃ」
男 「犬じゃと言うておる」
何某 「犬なら鳴くはずじゃ」

と、科白はぜんぜん正確じゃないですが、こんな感じで犬の鳴きまねをさせられてしまう。
で、現代なら「ワンワン」と吠える犬も、この時代では何と鳴くか。

答 「びょうびょう」

昔の人は犬の鳴き声を「びょうびょう」と聞いていたんでしょうかね。
英語圏なら「バウワウ」となるわけで。

で、次はサルのまねをさせられて、「キャーキャー」と鳴き、最後にもっと困らせてやろうと何某。

何某 「いや違う、あれは鯛じゃ。鯛ならひれを立てて鳴くはずじゃ」
男 「はて、それがし、鯛が鳴いたところなどついぞ聞いたことがない」
何某 「鳴かぬのなら鉄砲ってもって撃ち殺してやろう」

鯛が鳴いたところなんて聞いたことがないって、そりゃそうだ。(笑)
で、追い詰められた男が何と鳴いたか。

それはまあ、実際見てのお楽しみで。
きっと予想したとおりだと思いますけど。
昔の人も考えることはあまり変わってないんですねぇ。

能の「清経」は平家滅亡の折に入水して自殺した平清経が奥さんの夢枕に立って、一門の滅亡と死してから地獄をめぐり、今は仏の慈悲で成仏したということを語るというお話。

というのは、始まる前にあった解説でわかったことで、解説なしではまったく意味がわかりませんでしたね。
狂言は科白として言葉が聞き取れるんだけど、能は謡が主なので、何を言っているのかさっぱり。
かなり集中して見て聞いていたんだけどな。
難しかったです。

面白いのは、舞台。
能の舞台は背景もないし、装置もないんですね。
だから、場面によって観客が想像力でそれを補う。
西洋の演劇だったら、清経が入水する場面ならバックに海の絵と船が出てきて、波の効果音とか悲劇的な音楽とか流れるだろうし、地獄の場面だったら…想像するに難くないですね。
それが能では、ただ言葉で説明して、それだけ。
想像しろ、と。

ものすごい高度に洗練された芸術なんだなと改めて感じました。
日本人って、すごい。

また機会があれば観に行きたいです。
もうちょっと勉強してから…ね。

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