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2006年08月30日

風の帰る場所

BOOK

風の帰る場所

やっぱり、超一流、あるいは一流の人たちの話を聞いたり読んだりするのは面白い。
ものを作っている人の話はとくに。

宮崎駿といえば、今ではアニメーションの世界でトップを独走している感があるけれど、「魔女の宅急便」まではまったくヒットしなかったんですね。
「ナウシカ」も「ラピュタ」も「トトロ」も赤字だったんだって。
なんか最初からすごかったようなイメージがあるけど、そうじゃなかったんですね。

このインタビューを読んでいて思うのは、宮崎駿という人はものすごく前向きにものを作ろうとしているんだなということ。
人間や人生や世界なんてくだらなくて、どうしようもないものなんだけど、世界はそういうものなんだって安易に言ってしまわない。
そこに逃げない。
確かに、そういうくだらないところもあるけど、いいところもあるんだ、あって欲しい、そういうことを表現しようとしている。

突き抜けたニヒリズムについてとか、マルクス主義や革命についてとか、興味深い話はたくさんあるのだけれど、そのあたりについての考察はまた今度にして、ちょっと共感したところ。

「もうやだ、関東大震災でも起こって、ぜんぶめちゃめちゃになってしまえ」と心のどこかで願いながら、それが現実にならないので、仕方なくじたばたしながら、仕事をしているというところ。
宮崎駿でさえそうなのだ。
というより、真剣にものづくりをしている人は誰もが一度はそう思ったことがあるんじゃないだろうか。
そう思うとちょっと元気が出てくる気がします。

じたばたともがきながら、もそもそと何かを作り続けていれば、いつかは何かを創れるんでしょうかね。
そう思って、作り続けるしかないんですけどね。

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