松井秀喜著「不動心」を読みました。
話題だからとか、売れてるからとりあえず読んどこう、みたいな動機はほとんどありえない、というより、話題で売れてる本は基本的に敬遠する性質なんですけど。
というか、売れてるんですかね?この本?
きっと売れてるんでしょうね。
ま、いいや、それは。
この本をわりと素直に手に取った理由は二つあって、ひとつは松井秀喜選手のような超一流のプロの考えていることに少なからず興味があるということ、もうひとつは「ブラッド・ダイヤモンド」を観た直後だったこと。
あの映画を観たあと、「どーしよ……、何とかして持ち直さないと……」と思って本屋に直行したんです。
なんかちょっとほのぼのできるか、元気が出そうな本を買って、カフェで読んで落ち着こうと思って。
で、けっきょくこの「不動心」と江國香織さんの「とるにたらないものもの」を買いました。
「とるにたらないものもの」はまだ読み終わってないので、また改めて書きますが。
読んだ感想ですが、目からウロコ的なことは何一つ書いてありませんでした。
僕にとっては、ということですけど。
ほかの人はどうだか知りません。
でも、少し安心しました。
こういう本のいいところは、普段自分でははっきりと文章化しないことが、きちんと文章化されているってことですね。
この本の要点はこういうことです。
1.コントロールできることと、コントロールできないことをはっきり分けること。
2.本番で120%の力を出そうとするのではなく、常に100%の力を発揮できるコンディションを整えておくことが重要だということ。
3.「人間万事塞翁が馬」。どんな悪い出来事が良い方向につながるかわからない。その逆も然り。
この本を読んでいると、松井秀喜という人はとても前向きで、堅実で、努力の人なのだということがよくわかります。
僕はほとんど悩むということがない人間なのですが、よく悩んだり不安になったりするという人は松井秀喜の考え方を少し真似してみたらいいんじゃないかなと思います。
でも、他の選手のトレードなんて、僕があれこれ考えてどうにかなる問題ではありません。だったらトレードのことは考えない。
仮にその選手がヤンキースに入ってきたらポジションはどうなるのか、自分の左翼と重なるのか、などと考えたところで、何かが変わるわけではないのですから。考えないようにしているので、不安じゃないかと聞かれても、不安でない、としか答えられません。
自分ではどうしようもないことで悩んだり不安になったりしてる人が多い気がします。
自分でコントロールできないことに対してはエネルギーをかけない。
そんなことしても、意味がないどころかマイナスになるだけ。
だいたい、悩むって事は思考を止めるって事だから、考えてどうにかなる問題に対しても、悩んだらダメなんですけどね。
僕が悩まないっていうのは、そういう考えもあるんですけど、あちこち旅してるうちに身体に染み付いてしまった村上春樹的な「諦観」というのもあるんですが。
それはまた、気が向いたら書きます。












