「しゃべれども しゃべれども」、いい映画です。
もしかしたら、いや、もしかしなくても「スパイダーマン3」なんかよりずっと好きかもしれない。
「スパイダーマン3」は観てないけど。
この映画のことは知っていたけど、土曜日の昼までは観に行くつもりはありませんでした。
なぜ観に行く気になったか?
それは、僕もしゃべるのが苦手だから。
土曜日の昼、「王様のブランチ」の映画コーナーに主演の国分太一さんと香里奈さん、子役の森永悠希君がゲストに出ていて、その話を聞いてふと惹かれたってところでしょうか。
それまでは単に、二つ目の落語家の話としか知らなかったのです。
ひょんなことから奇妙な話下手の3人の生徒相手に話し方教室を始めてしまう、というストーリーだと知って興味がわいてきました。
そういう話なら共感がもてるかもしれないと思って。
それに、落語も好きだし。
「みんな、なんとかしたいと思ってる。今のままじゃ、だめだから。」
予感は当たりでした。
この科白、すごくよくわかる。
香里奈さん演じる、十河五月の気持ちも。
ほんと、厭んなっちゃうけど。
国分太一さんの落語ですが、素晴らしかったです。
最初のほうは、ストーリー的にそうでなければならなかったのですが、いまいちパッとしない感じでした。
でも、最後、古今亭三つ葉が「話し方教室」を経て、成長した、その「火焔太鼓」。
これはすごかった。
引き込まれました。
子役の森永悠希君も良かったですよ。
3人の生徒の中で一番よくしゃべる。
話すのが苦手ではなくて、転校してきた東京の小学校で関西弁をからかわれて孤立しちゃってる子供の役ですからね。
なんか、画面の中で一番きらきらしてました。
映画館だと、声を立てて笑うのを我慢してしまいがちですが、要所では笑い声が起きていましたし、下町の雰囲気がなんとも親しみがあり、ほのぼのとして、そして最後にちょっと胸にぐっと来る。
そんな映画です。
最後に、湯河原の科白をひとつ。
「好きなもんから逃げると、一生後悔する。」












