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ミュージカル 『キャバレー』

2017年1月15日(日) ミュージカル「キャバレー」を観てきました。
場所はEXシアター六本木。
松尾スズキさんが演出で、長澤まさみさんが主演をつとめる舞台。
そしてそして、友達のすーちゃんが出演している舞台です!

すーちゃんが出演すると聞いて、観に行きたいと思っていたもののチケットは売り切れ。
さすがに長澤まさみさんが初のミュージカル主演ともなれば、あっという間に売り切れるわな。
演劇仲間がみんな残念がっていたところに、追加公演のお知らせがすーちゃんから!

ありがたい!

発売時刻に待ち構えて、速攻で申込んだところ、なんと最前列のチケットをGET!
こんなすごいミュージカルを目の前で観られるなんて、本当にラッキーです。

Wikipedia によると、ミュージカル「キャバレー」は1966年初演。
ロンドンとブロードウェイで何度も繰り返し上演されている、歴史のあるミュージカルなんですね。
日本での初演は1982年。
松尾スズキさんによる演出は2007年から10年ぶり、2回目になります。

キャバレー (ミュージカル) | Wikipedia

物語の舞台はナチスの支配が強まるベルリン。
キットキャットクラブのイギリス人歌姫のサリーと小説家志望のアメリカ人クリフの、出会いと恋、そして別れを描いています。

クラブのショーは派手でエロチックで、やりすぎと思えるほどに卑猥で退廃的で。
ダンサー達の色気に魅惑されっぱなしでした。
すーちゃんのダンスもすごかった!!

対照的に、大家さんと果物屋さんのくだりはほのぼのとして、なんかいい息抜きになってましたね。

感想として、印象的だった場面をふたつ。

ひとつは、第一幕の最後。
大家のシュナイダー夫人と果物屋のシュルツの婚約パーティーで、エルンストがナチス党員であることと、シュルツがユダヤ人であることがわかり、不穏な空気が流れます。
舞台が赤く照らされ、ナチスの旗が振られ、ナチス色の濃い歌が歌われる狂宴のなか、それを上から眺めるMCの冷たい表情。
最初からずっと道化を演じていたMCのその冷たい表情が、脳裏に焼き付いて離れません。

ふたつめは、アメリカに帰ろうというクリフに反発して、クラブに戻ったサリーが歌う場面。
彼女がショーの舞台に上がる前に、こう叫びます。
「私は女優よ!」
周りにいる女たちに嘲られながら、ひとり舞台で歌うサリー。
表情は笑顔なのに、歌も明るいのに、なぜか胸が苦しい。
明るい雰囲気のなかで、どんどん切なくなっていく、不思議な気持ちでした。

いまさらですが、やっぱり長澤まさみさんはすごい女優さんだなと実感した舞台でした。
あと、MCの石丸幹二さんの色気!!
最前列だと、目の前しか見えなくなっちゃうんだけど、役者さんの空気や表情がダイレクトに伝わってきて、圧倒されます。
贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
感謝。

【参考リンク】
ミュージカル『キャバレー』オフィシャルサイト