Aire Project Blog

演技クラス 講義メモ (2017.2.25)

感情を出す

  • 自分の中で感情を出すぞ、と思ってもなかなか出ない
    • シチュエーションをどこまで自分が信じ込めるか
    • 信じ込んだ瞬間に感情は勝手に生まれるもの
    • 感情は溢れ出すもの
    • 溢れ出させるためには、集中してどこまでシチュエーションに入り込めるか
  • シチュエーションに入り込みすぎると…
    • セリフが出てこなくなる
    • 立てた作戦が邪念に走ってしまう
    • 人が見られなくなってしまう
  • 感情と人を見ることのバランスが難しい
    • 感情に走る役者は人が見えていない
  • 感情をどうやって表すかはまた別の問題としてやる必要がある
  • 感情解放はそれはそれとしてやる必要がある
  • 舞台やスタジオではなくて、その場所にいることが信じられるか
  • 感情にムラはどうしてもある
    • 台本がちゃんと読めていれば、感情にムラがあったとしても、やるべきことは分かる

作戦

  • 考えた作戦をやり終えた瞬間に「無」に戻ってしまう
  • 相手を見ないといけない
    • 一つのセリフに対して最低5パターン考えておかないと、自分のパターンだけをやることになる
    • 相手の作戦に対応できない
  • 相手によって話し方が変わるはず
    • 関係性、距離感
    • 年齢差
    • 同性、異性
    • これらの関係性を考えれば、自然と話し方が変わるはず
  • 作戦に相手が乗ってこない場合
    • 相手にわかりやすくオファーをかける
    • ト書きはお互いに遂行しなければならない
  • 自家発電の芝居になりがち
    • 相手をどうやって拾って、自分のやりたいことに持っていくか
    • 相手がそうせざるを得ない状況にどう持っていくか
  • 芝居ではやるけど、普段は普通やらないこと
    • 驚く、黙り込む、大声を出す
    • そういう行動をとらせるためには、その前のセリフ、行動はどうなければならないのか
    • 相手の行動なしに、自家発電でやってしまうと、観ている方からは違和感になる
    • お互いにどういう気持の流れでその発言や行動になるのか
    • 自分がどうしたいかではなく、相手をどうするべきか
  • 体の動きがない会話劇をどう見せるか
    • 体が動かない分、心が動かないと話にならない
    • 相手とのコミニュケーションがとれないと何も生まれない
    • お互いに同じシチュエーションにいるという前提がなければ話が通じない
  • やりたいことを不自然にしないために、どこからフリを入れていくかを考える
  • 無理して明るく振る舞っているように見せようと思ったら
    • その前に無理をしているフリをいれないと、観ている方はただの明るい人にしか見えない

ドラマ

  • どんな劇でも「ドラマ」が生まれる
    • 「たまたま」何かが起こったことによって「ドラマ」が生まれる
  • 何ごともなければ、本来はどうしていたはずなのか?
    • ドラマが起こらなければ、やりたいことがあったはず
    • 本来の目的という土台の上に、起こった出来事を積み上げる
  • 会話自体が目的になってしまうと、会話が終わった途端にゼロに戻ってしまう
    • 会話が終わったら、本来の目的に戻るのが普通
  • 「たまたま」その事件が起きたから、そういう行動をしているが…
    • 何もなければどんな人なのか?
    • 何もなければ何をしていたのか?

繰り返し

  • 短い期間に同じ言葉が繰り返し出てくる
    • 言葉は同じでも、全部違う
    • 繰り返しているからには、そこには意味がある

テクニック

  • 大声を出す芝居があったら、立ち上がる、机を叩くなどの行動を同時に起こすと出しやすくなる

CROW

  • C (Character) : 誰が
  • R (Relationship) : どんな関係性で
  • O (Objective) : どんな目的で
  • W (Where) : どこにいるのか?

自己評価、演出

  • 自分がやりきったと思った芝居ほど評価が悪い
    • 自分は気持ちいいが、相手が見えていない
  • 不完全燃焼でうまくいかなかったと思った時ほど評価が良い
    • 相手が見えているように見える
  • 自分の感情、やりたいことを出すのがまず最初
    • それを抑えて相手に合わせていく
  • 演出に合わせて、自分のやりたいこととの整合性をどう合わせていくか
  • 自分がやりたいことから、人から求められているものをやろうとしていく
  • 作戦をやりながら思いつくのが一番いい
    • 芝居をやりながらぱっと思いつけるか
    • 一つのセリフに最低5つの作戦を考える
  • ミザンス、舞台上のバランスを考える
    • 自分がオイシイ立ち位置を考える
    • 人が動くには理由がある
    • 気持ちを繋げられる理由を考える
  • 演出家は結果しか言わない
    • 結果を実現するために、そうする理由を考える(小道具を使ってみる etc…)