Aire Project Blog

演技クラス 講義メモ (2017.3.5)

注意の分散

  • 登場人物が2人から3人に増える
    • 興味の対象が1個から分散する
    • 片方を気にしつつ、もう一方も同時に気にする
    • それをどうやって見せるのか
  • 2人だけで話している時と第三者がはいってきたときのギャップ
    • 第三者に対して演じている感をどう出すか

ト書き

  • 奇妙な間」というト書き
    • ト書きをどう埋めるか
    • 悪魔的なト書き
    • ここまでのプロセスでいかに奇妙な間を生むか
    • このト書きの部分でいきなり奇妙な間を作るのは無理
  • 鷹揚に会釈する」というト書き
    • この悪魔的なト書きをどう表現するかを楽しめるか
    • これが生まれるためにはどうするか
    • なぜこの行動をとっているのか
    • 土台がしっかりないと、やっていることがちぐはぐになる
    • この場面だけが単独であるわけではない
    • その前までのやりとり、芝居が始まる前までのことをすべて背負ってここにいる
  • ト書きの行動を起こす理由のヒント
    • 直前、または直後の行動にヒントがあるかもしれない

ドラマが生まれる偶然性

  • もしこれがなかったらどうしていたのかを考えておかないと、元に戻れなくなる
    • たまたまアクシデントが起こったからドラマが起こる
  • 推理小説と同じ
    • 何もなければ完全犯罪
    • たまたま雪が降った、たまたま誰かが通った
    • そのアクシデントが起こったことによって綻びが発生して、それを探偵がつついていくことで事件が解決する事件が解決する→ドラマが生まれる
    • 何もなければ何事もなく平和に終わっていたはず
    • 何もなかったらどうしていたか=土台
    • 土台の上にアクシデントが発生する

体の状態と表現

  • ホッとする
    • 弛緩した状態
    • ホッとする前に体は緊張していなければならない
    • 緊張から弛緩を見せることで、ホッとするを表現できる
  • 嘘がばれたくない
    • なるべくじっとして目立たないように
    • 観客には嘘がバレていた方が面白い
    • 嘘を隠そうと真面目に必死になっている様子がコメディになる
  • ため息をつく
    • 芝居としては大きな動作
    • ホッとする、呆れる、退屈
    • 注意の方向が変わったタイミング
    • 気持ちがわかりやすい
    • 多用するより、ポイントで使った方が効果的

「…」無言のセリフの表現

  • 行間を読む
  • 「…」やト書きは観ているお客さんは知らない
  • それをわざわざ書いているということは「それを表現してください」という作家の要望
  • それを表現する方法を考えなければならない
  • 「…」やト書きの意味、理由を考えなければならない

失敗した理由

  • 失敗したことには必ず理由がある
    • 成功したことはミラクルがあるかもしれないが
    • 理由を考えて次に改善する

葛藤

  • 「何か変わったことないかい?」という質問
    • ボーイを早く帰らせたい、が外の様子も気になる
    • 外の様子を訊きたいが、ストレートに訊くこともできない
  • ボーイとの認識の差
    • ちぐはぐな会話→乾いた笑い→奇妙な間→クスリと笑える瞬間

「ナチュラル」と「リアル」と「コント」の違い

  • ナチュラル:普段生活している状態
    • ナチュラルを舞台に乗せても何も面白くない
    • 自分がどう思っているか、感じているかを示そうとしていないから
  • リアル:普段の生活ではやらないかもしれないが、何かの行動で感情を示す
  • コント:言葉や説明的な動きで感情を説明してしまう