
「好きなことだけやって生きていく」という提案
「好きなことだけやって生きていく」と聞いて、どう思いますか?
- そんなことできるわけない?
- 好きなことだけで食べていけるのは一部の才能がある人だけだ?
- そもそも好きなことなんてないし?
この本では、好きなことだけやって生きていきたいと本気で思って行動すれば、誰でもそんな生き方を実現できる。
そう説いています。
むしろ、これからの時代は自分の好きなことを仕事にしないと、生きていけないとも。
僕は会社を辞めてフリーランスになった時、こんなツイートをしました。
年の瀬ですが、ひとつご報告です。
12/27付で会社を辞め、フリーランスとして働くことにしました。
やりたいことをやりたいようにやろうと決めて、その結果こうなりました。
というわけで、これからはやりたいことだけやって生きていくことにします。
今後ともよろしくお願いします。— 宮崎聡史 (@sunburst1121) 2016年12月29日
このブログの最初の投稿にも書きましたね。
こんな宣言をした以上、僕は「好きなことだけやって生きていく」つもりです。
夢を叶えることだけが、好きなことをして生きていくことか?
そうは言っても、自分が今好きなことを仕事にするなんて無理、食べていけるようになるなんてもっと無理、夢のまた夢と思っていませんか?
そういう考え方をしている限り、それは無理です。
今、好きなことだけをやって生きていこうとするから無理なんです。
逆説的ですが、今、好きじゃないことを好きにしていけばいいんです。
そうやって、好きなことの割合を増やして、好きじゃないことの割合を減らしていくんです。
屁理屈?
そうじゃないと思います。
本書から引用しましょう。
好きなことを仕事にできていない人は、「好きなこと」に縛られている人。好きなことを仕事にできている人は、「好きなこと」を創造できる人。
「夢=好きなこと」という考えに縛られすぎているのです。
(中略)
そもそも「夢」だけが「好きなこと」であると考えることに問題があります。
夢を持つことは素晴らしいことですし、否定するものではありません。
でも、例えばプロ野球選手になるとか、漫画家として食べていくとか、そういう夢を実現することだけが、好きなことだけをやっていくということだとすると、それは一部の才能や環境、運に恵まれた人だけが実現できることになってしまいます。
夢だけが好きなことではないでしょう?
世の中には面白いことがゴロゴロしています。
なんでも興味を持って見渡してみると、今まで知らなかったことや興味のなかったことでも、面白くて好きになれそうなことがたくさんあります。
今通っている演劇教室の先生がよく言っています。
「きょうめよーー!」
まぁ、興味を持てよって意味なんですが、まさにその通りだと思います。
人は、知らないものを「好き」にはなれません。
(中略)
人が何かを嫌うのは、それについてよく知らないがための「食わず嫌い」であることが多いからです。
面白いものだけれど、何かに興味を持つと、自動的にそっち方向にアンテナが張られます。
そうすると、特に意識しなくても、そういう情報や出来事が向こうから勝手にやってくるようになります。
今までの経験上、必ずそうなります。
そうやって、連鎖的に面白いものがどんどん入ってきて、世界が広がっていく経験は本当に楽しいです。
興味を持って、面白がっていれば、好きなことの世界はどんどん広がっていくんです。
セカンドクリエイターとして生きていくこと
この本で、面白いなと思ったのは「セカンドクリエイター」として生きていくという話でした。
キングコングの西野亮廣さんが言っていたそうです。
「一流のクリエイターになれないなら、セカンドクリエイターとして食っていけばいい」
演劇の舞台や映画を観ているとわかります。
実際に演ってみるともっとよくわかるんですが、一人の天才的な俳優がいたとしても、一人だけでは演劇の舞台は作れないし、映画も作れません。
主役がいて、脇役もいて、音響や照明や美術やいろんなクリエイターがいないと、成立しないものです。
セカンドクリエイターとは、天才の周りにいて、一緒に作品を創造する人たちのことです。
自分自身は天才でなくても、天才と一緒に素晴らしい作品を作ることに関わることは十分できますし、それは十分に素晴らしく、楽しいことです。
ただし、好きなことがない人には、天才と一緒に何かを作るチャンスもありません。
とにかく、まずは「好きなこと」を増やすこと。
そして、自分が好きなことを磨いて、発信すること。
そうすれば、一流のチームと一緒にワクワクする仕事をやるチャンスが巡ってくるかもしれません。
自分自身をブランド化する
フリーランスになって、最近よく考えるのは「自分自身のブランド化」ということ。
もともと、所属している組織とか肩書きとかで人をランク付けするのが大嫌いなんですが、明確に個人でやっていくとなった時に、個人としての「信用」や「技術」「個性」といったものをしっかり積み上げて、確立していかないといけないなと思いはじめました。
SNSが浸透し、この時代へ移っていく中で、今後必ず、自分自身のクレジットを積み上げ、仕事をしていくことが必要になります。
個人の信用を積み上げていかないと、好きな仕事ができなくなるだろうと思うからです。
それに、最近よく言われていますが、AIやロボット、アンドロイドが人間の仕事を奪っていく時代がやってくるということです。
人間がやりたくないと思いながら、嫌々やっていた単純労働をすべて機械が肩代わりしてくれるのだから、いい時代だと思いますが、単純作業しかできない人は仕事がなくなります。
それこそ、好きなことを仕事にできないと、仕事がなくなるんです。
でも、嫌で嫌で仕方ない仕事に人生の大半を捧げたりしたくない人にとっては、最高の時代になってきていると思いませんか?
最後に、著者の角田陽一郎さんのインタビュー記事を見つけたので、リンクを貼っておきますね。
いろいろ言ってみたけれど、自分もまだまだこれからなので、頑張りまーす。