自分の時間を取り戻そう―ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
社会派ブロガーとして知られる、ちきりんさんの本です。
自分は名前は知っていましたが、ちゃんとブログを読んだことは無く、著作を読むのも初めてでした。
素直に面白かったです。
頑張っているはずなのに、忙しいすぎる生活から抜け出せず、時間もお金も無い。
そう思っている人に「これ一度読んでみなよ」と薦めたい本です。
この本で指摘されているのは、
社会は高生産性を目指してシフトしていっている
だから、働いている人たちも高生産性にシフトしていかないと置いて行かれてしまうよ。
と、まぁ、そういうことです。
以上、終わり。
身も蓋もない言い方ですが、自分としてはそこが腑に落ちただけで、本一冊分の価値はあったかなと思っています。
自分はこのブログに書いているとおり、会社を辞めてフリーランスになりました。
その理由は、忙しすぎて心の余裕がなくなったのとストレスが原因で鬱病になりかけた(いや、内緒だったけどほとんど鬱病になってた)のが回復して、いい加減仕事が嫌になり、自分の時間も無い、やりたいこともできない、お金も働いてる分だけもらってる気がしない、こんなんでいいのか? と考えられるようになったからでした。
だから、この本を読んで
「あー、そうそう、そういうことなんだよ」
と同意できたんですね。
ちょっと気になって、Amazonのレビューをざっと眺めてみたんですが、良かったと言っている人と、つまらないとこき下ろしている人と極端に分かれてますね。
印象としては、ビジネス書好きな人は否定的で、ビジネス書をあんまり読まない人は好意的な感じ、なのかなと。
この辺のことは、自分でも感覚的に気づいていたし、もっと頭のいい人たちは本を出したり、とっくに実践したりしていることでしょうね。
だから、そういう傾向になるのはわかる気はします。
あと、生産性が低いことにも大事な物があるっていう批判もあったけど、自分が思うに、職業に高生産性を求めることで消えていくものと、残るものがあるように、一人の人間の行為の中にも、生産性を高められるものと、高められないものがあると思います。
生産性の低い人は、低生産性のために価値の低いことばかりに時間を消費してしまい、価値の高いものに時間をかけられなくなります。
逆に、生産性の高い人は、時間を圧縮し、自分にとって価値の高いもの、生産性を高められないけど大事な物にちゃんと時間を使えるようになる。
そういうことなんじゃないのかな。
自分にとって、何が価値のあるものなのか。
何に時間をかけるべきなのか。
じゃあ、その自分にとって価値のあるものに時間をかけるために、何の時間を減らすのか。
どうしたら減らせるのか。
そこをちゃんと考えて、実行しないと、どんどん不幸でつまらない人生になっていく。
自分が
これからはやりたいことだけをやって生きていきます
と、独立したときに最初に宣言したのは、つまり、そういうことです。