楽に歩く方法と前に進むこと
自分はけっこう歩くのが好きで、旅に出るとほとんど一日中歩きまわっています。
歩くと疲れるから嫌いっていう人がいるけど、歩き方が悪いんじゃないかな。
楽に歩く方法ってあるんです。
前提として、歩くというのは、交互に足を前に出して進むことだと思ってる人が多い気がするけど、違います。
足が交互に前に出るのは「結果」であって、歩くというのは体重移動で身体を前に進める術です。
体重移動を使わずに、足だけで前に進もうと思ったら、それは疲れます。
楽な歩き方。
足を動かさずに、身体を前傾していきます。
前に倒れそうになりますが、そのまま倒れる馬鹿はいないので、倒れる前に片足が勝手に前に出ます。
前に出た足に体重を乗せます。
その状態から、また身体を前傾します。
そうすると、倒れる前に自動的に反対側の足が前に出ます。
前に出た足に体重を乗せます。
その繰り返し。
この歩き方だと、足は結果として勝手に前に出るので、いくら歩いてもそんなに疲れません。
これは連想だけど、つまり、思うのは人生全般において
一度不安定になることで、安定を取り戻そうとする力を利用して、楽に前に進める
ってことなんじゃないかな、と。
安定した状態を維持したまま、前に進もうと思っても、それは結構大変で難しい。
いったん今の安定を手放して、不安定になることで、人は前に進める。
武道的な観点から言っても、安定した状態というのは「居着き」といって、最も嫌われる状態でもありますしね。
不安定でつかみ所が無いほうが、相手に攻撃されにくい。
なるべく居着かないように、するすると、前に進んでいきたいなぁ。